一円起業?!いや『ゼロ円で起業』できるのでは…と思いついたことがある。それは、とある本(失念してしまった!思い出したら、あるいは我が家のどっかからこの本、発掘できたら記載しますね)を読んでいてアマゾン、Kindleから、自分の本を出せるということ。
今回は、皆さんが最も興味のあるであろう『で、いくら稼いだ?』など金銭中心に見てみます。まずは支出から。この『Kindleダイレクトパブリッシング』というシステム、タイトルで掲げた通り、『出版』の際、手数料等お金は一切掛からないという大きな特徴があります。
つまり起業者(作家?)にとっては、かなり魅力的なシステムと言えそうです。
それに、『手数料ありき』だったら、たとえ少額でも、カード番号を登録したり、そこから勝手に料金が引き落とされる仕組みだとしたら・・・。web上にカード情報をさらすので、セキュリティ上もかなり不安にならざるを得ません。
実際にはこのアマゾン・kindleのシステムでは『印税(ロイヤリティ)』を振り込んでもらう口座を用意するだけです。事実、設定した自分の口座に『アマゾンインク(アマゾン・イン・コーポレーションの略?)』の名前で月末ごとに4回振り込まれていました。
実際の出版までの作業は、システムに沿って本の種類やその本の案内文などの作成。それから付随する必要事項とを記入してゆき、いざ出版。48時間のAmazonの審査を経て(Amazon店頭?に)並ぶという訳です。
ちなみに、今日現在(というより、出版が2016年9月、最後に本が売れたのは2016年12月)この本から得られた『印税(ロイヤリティ)』をスナップショットに撮ってみました。日本円で314.95円であることが分かります。
これは『Kindleダイレクトパブリッシングシステム』にある作者専用の管理サイトで見ることができます。そしてこれ以外にもキャンペーン時の無料販売数、実質販売数などが棒グラフで月ごとに表示される『解析サイト』みたいなものも用意されて、作者はそういった情報を知ることができます。
印税率は法律で決まっているそうですが、本の価格は、作家が自分で決められます。私は販売価格を148円に設定しました。
(ほんとは、とある会社名の語呂合わせで1048円にしたかったのですが、それでは30ページに満たない短編としては、あまりにも暴利をむさぼりすぎかな・・・と思い、ちょっと(かなり?)控えめにしました)。
で印税が20円位なので、値段からも十数冊売れたことが分かります。
たとえば、もしこのような『電子出版』のシステムがなくて、かつ、自分の『本』を売ってその印税で生活できる『プロ』の小説家を目指すとしたら・・・。
まず、芥川賞、直木賞、星新一賞など何らかのコンテストに応募して、入賞する・・・これが最低限のスタート地点になります。
売れてる漫才師とかならとにかく、一般人がこのスタート地点に立つのはやはり相当ハードルが高いでしょう。そういう意味でこの手順では『ノーリスク』とはいえないようです。
逆に『本を出したい』というだけなら、出版社にお願いする自費出版という方法もあります。でもその名のとおり、金銭的には、すでに『ノーリスク』ではないです。
結論、今回、『一円もかけていない』のにわずかな額とはいえ収入を得ることができました。そんな『電子出版』こそまさに『21世紀の錬金術』ではないでしょうか。
いや『錬金術』は『何か練るもの(?)』のベース(素材)を用意しなくてはなりませんが、この『21世紀の錬金術』は、頭だけ、あえていえば、プラスキーボードを叩いたり、マウスを使う手さえあれば、『金』がつくれます。
つまり、『電子出版』は『売るもの』と『売り方』を工夫すれば、『ノーリスク起業』の有力な手段として活用できそうです。
(2017-07 榊春樹 デビュー作です(笑))