激せマスペースでダイコンを育てる
それは、ズバリ「水耕栽培」で実現できます。
しかもタダの水耕栽培ではなく、ロックウールブロックという種まき床に、よく使われる素材で、通称
『固形培地栽培』
と言われる方法で実現できます!
TOPの写真は、発芽した『大根の苗』を10cm角の大型ロックウールブロックに植えたものです(2022年度モデル)。
さらに大きくなってきたので、もう一段下にロックウールブロックを重ねただけのシンプルなものです。
見栄えがいまいちなので、プラケース一つは、底をぬき、ロックウールブロックをカバーするような構造になっています。
また『大きなダイコン』を育てる秘訣は・・・。
「畑を深く耕してふかふかにすること」
だそうです。とはいえ・・・。
狭いスペースで最大の効果を得たい『ベランダ・ガーディナー』的には大変難しい課題でもあります。
ちなみに『大根』の栽培は種まきから収穫まで2カ月半ほど掛かります。
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一般的な『プランターでのダイコン栽培』
とはいえ、『大根栽培』自体は複雑な『肥料やり』のローテーションや『土寄せ』など特別な管理を必要とせず、プランターでも簡単かつ立派に育てられます。
つまり、逆説的な言い方をすればノウハウが無くても『ベランダ』でも十分育てることができる比較的簡単な野菜ということもできます。
ただし根菜である『ダイコン』の栽培には
『やわらかくて深くまで耕された土』
が必須です。
そこで深さと大容量が必須となり衣装ケースの様な『超大型プランタ』と、それを満たす『大量の培養土』が必要となります(汗;)。ちなみにダイコン一株を育てる場合、プランタや鉢のサイズは、私が調べたWebの調査によると
「直径30cm,深さ25cm以上(容積22リットル程度)」
が必要なそうです。結構な大きさですね。
2リットルのペットボトルで(水耕栽培として)育てる方法などもあるようですが、上記の必須プランタサイズを考えると培養土(=培養液)の量が絶対的に不足しています。
予想でしかありませんが、大きな『大根(ダイコン)』を育てるのは絶望的な気がします。
『ベランダ』の一角など『小スペースで大根栽培をしたい』場合
「プランタ栽培」の発展型「水耕栽培(固形培地)」
という、ちょっと特殊な手法があり、2022年度、実施し成功しました。
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これは吸水性抜群の『ロックウールブロック』という『育苗ポット』を『単体』ではなく『大量』に使うことによって実現できます!
今回は百均で入手したA4ファイルボックス(10cm x 10cm x 25cm)などを使い、この
「プランタ栽培」の発展型「水耕栽培(『ロックウールブロック』の固形培地)」
で『大根』を育成する方法を紹介します。
<TOPの写真の説明>2022.01.30.撮影 種蒔き後4か月の『大根』〈2021年度モデル〉
太さ7cm、長さ33cm!予想を超える大きさに生長しました!
この大きさの『ダイコン』を『A4ファイルボックス』で育てた例は日本初!
いや世界初!ではないでしょうか!?ちなみにウラから見ると・・・。
↓ こんな感じです!(若い時)
早速『栽培方法』見ていきましょう!(2021年度モデル)
概要
『鉢上げしたダイコン』は3cm角の『ロックウールブロック』4個 X 4段でスタートしました。
しかし根が下へ向かって伸びてきました。(当たり前ですが・・・)
そこで『だるま落とし』の逆?の要領で『ロックウールブロック』を、さらに下に4段追加しました。
つまり「植え替えができない」ダイコンですが「下方向へ伸ばせる」ため、小さなプランタから始められます!
まるで『トランプタワー』ならぬ『大根タワー』ですな(苦笑)
早速栽培方法を振り返ってみましょう!
栽培方法
用意するもの
まずは『必要なもの』『用意するもの』のおさらいから・・・
<種>
◎大根のタネ 購入する際、『種袋』で『まき時期』を、よく確認してください。
蒔き時期の長いもの、早いもの、遅いもの、いつでも蒔けるもの等色々な種類があります。
若干のズレは、なんとかなりますが極端な『季節外れ』はNGです。
<固形培地、肥料>
◎『ロックウールブロック』(3cm角+あれば7.5cm角も)→これが『固形培地/水耕栽培』のメインアイテム!
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◎液肥『水耕栽培用(大根など根もの野菜用)のハイポネクス』→これも必須アイテム!
上記『ロックウールブロック』と併せて、この2点さえあれば、あとは工夫次第で、『だいこん栽培』は、どうにでもなります!
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<容器、治具類>
◎ミニ・タッパー(発芽時に使用)百均セリアで入手可能。ダイコンの場合は、発芽もしやすいので、形や大きさに特にこだわる必要はないでしょう。
◎薄型A4ファイルケース(『アオコ』を防ぐため光を通さないものがよいでしょう。
厚さ10cm以内(3cmX4で積んでいった時、崩れないのが、ぎりぎりこの大きさ)高さ20cm以上(8段重ねを実現したいため)
◎発砲スチロールのブロックなど(『大根タワー』を支える(倒壊をブロックするもの)治具として使用)
たったこれだけ!
ちなみに『薄型A4ファイルボックス』『発砲スチロールのブロック』『ミニ・タッパー』は百均のダイソーで購入しました。
がっちりしているからなのか上記のファイルボックスだけは、特別価格の300円でした!いと悲し・・・。
育て方
1.種蒔き
ロックウールブロックによる固形培地栽培(水耕栽培)、いわゆる『スマート水耕栽培』では、まずミニ・タッパを使いタネを蒔きます。
3cm角の『ロックウールブロック』が4-6個入る大きさのミニ・タッパーに『ロックウールブロック』を敷き詰めます。
(タッパーの深さが足りない場合は『ロックウールブロック』を半分に切ってもいいです)
『ロックウールブロック』一個につき数粒、種をまきます。
ひたひたになる程度水をいれます。いれすぎたら傾けて水切りしてください。ただし、ここでは液肥は絶対に使わないでください。ダイコンが枯死します。
『大根』の種袋の説明によると「1か所3粒づつ深さ2-3cmに点まき」とあり、かなり深いところに蒔きなさいと読み取れます。
つまり大根は「嫌光性(発芽時に光を嫌う種)」であることが分かります。
(種袋の指示は注意深く読みましょう!水耕栽培/(固形培地栽培)の基本です!)
なのでタッパーの蓋をしめて押し入れやクローゼットなどの暗室で保管してください。早ければ2日で芽が出ます!
2.鉢上げ
芽が出たら、なるべくはやく「鉢上げ」します。暗室に長時間放置すると、すぐにひょろひょろの『もやし』になってしまいます。
『鉢上げ』は薄型A4ファイルケースの隅に『ロックウールブロック』を4個使いで7-8段重ね例の『ダイコン・タワー』を作ります。
『ダイコン・タワー』のてっぺん、中央に発芽したダイコンの『ロックウールブロック』を一つ、切り離してのせ、軽く押し付けます。
あとは水やり時や風などで倒壊しないよう発砲スチロールのブロックを中に入れ文字通り「転倒をブロック」します。
最後に上から水を掛けます。『鉢上げ』時はあくまで『水』です。
ファイルケースの中に水がたまってきたら、十分吸水できているので、そっと傾けて水は全て捨ててください。
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持ち上げてみて、ほとんど重さがなくなるようであれば再度たっぷり水をやります。
そして一日数時間直射日光のあたる場所で生育してください。
ほとんどの野菜は日陰では育ちません。
ダイコンも例外ではありません。
3.肥料やり
本葉がでてきたら水を液肥(根菜・水耕栽培用ハイポネックス)に切り替えます。
ここでのポイントは「チッソ6.5-リンサン6-カリ19」という『カリ』の配合が多い『根菜・水耕栽培用ハイポネックス』を使う点です。
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ちなみに他の配合の『ハイポネックス』だと『水耕栽培』は成立しません。
ちなみに「チッソ」は花や実の生長に
「リンサン」は茎などの生長に
「カリ」は根の生長に
効果があると言われています。
水にいつも『ひたひた』な『水耕栽培』は『根腐れ』を最も嫌います。
そこで『根の生長を助ける』「カリ」の成分配合が多い、この『ハイポネックス』が『水耕栽培』用として適している・・・という訳です。
さらに言えば『大根』の様な『根もの』野菜にも、この成分配合の『ハイポネックス』が最適な訳です。
そこで今回この『固形培地栽培』を考案し『白羽の矢を立てた!』という『いきさつ』があります。
ちょっと、前置きが長くなりましたが・・・。
通常時は、この『ハイポネックス』を千倍に希釈して使います。
ちなみにハイポネックスの希釈で私が愛用しているのはダイソーで購入した2リットル入る料理用の計量カップ?です。
(何故か今、ダイソーでは見つかりませんが・・・)
ハイポネックスに付属のスプン、大きい方が2gなので丁度1000倍希釈できます。
トピックス:大根(ダイコン)の特徴
大根はストレスに弱く「水はけのよい柔らかい土」で育てるといいそうです。
たとえば、三浦半島でつくっている「三浦大根」とか有名ですよね。これは『「水はけのよい柔らかい土」で育てる』で成功している典型パターンだと言えます。
そこで『ベランダ菜園』派の当方としては、『ロックウールブロック』による『固形培地栽培』で『大根』を育てることを閃き実施しているという訳です!
大根は『ストレスに弱い』という特徴が他の野菜と違う点です。
たとえば他の野菜は、よくホームセンターで「苗」が売られていますが、『ダイコンの苗』ってみたことないでしょう?
そう、根が傷むのをきらうのかダイコンは原則「植え替え」ができないのです。
栽培してみて分かったのですが、「ロックウールブロック」の深さが浅く一度根がまいてしまうと追加してもそれ以上は下へ『ダイコン』のびていきません。
『大根』は畑(『ベランダ菜園』派なら50リットルクラスの『超巨大なプランター』)に直播きが大原則です。
つまり『フツーの水耕栽培』には到底向かないということでもあります。
そんな理由から『家庭菜園(ベランダ菜園)』としての人気は他の野菜と比べると『いまひとつ』なのかもしれませんね。
本葉が2,3枚程度になったら「間引き」して一本立ちさせてください。
遅れると、葉や根がねじれて上手く生育しません。
また、下から根が出始める前に『ロックウールブロック』を下に追加してください。
こちらも遅れると根が下へ伸びません。
早速まびきしたダイコンの葉で『大根の葉とベーコンの油炒め』作ってみました!新鮮な『大根の葉』は『超美味!』
葉が茂ってくると『水やり』がしにくくなります。じょうろの先端をはずして大根の首元へ流し込むといいです。
ちなみに底面吸水はあまりお勧めしません。
それは上から勢いよく水が流れてくることによって根から出る『アレロケミカル』を洗い流す効果が期待できるからです。
なので底面にたまった溶液は、極力捨ててください。
『大根』の種袋の説明によると、この方法(ファイルボックスの両端に置く)で「株間20cm以上」はキープできています!
基本、おおきくなる野菜は「一株単位で管理」できるようにしておくのが『水耕栽培』の基本です!
ちなみに、この後、さらに巨大化して葉が重なる様になったので『1ファイル1株』に移行しました。
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(ご参考)
『水耕栽培』の大御所『ハイポニカ』さんのWebsiteも拝見させていただきましたが、流石に『大根(ダイコン)』はないようですね。
http://www.gokigen-yasai.com/suikou.htm
葉が10枚程度になった、とある日、ふと見ると葉に穴が開いていました。
「しまった!」
即、気付きました。「青虫」にやられてしまいました。
恐らく『モンシロチョウ』でしょう。
今は、毎日一株あたり1,2匹発見して捕殺しています。
小さいうちの発見は、超難しいです。
でも、ケースを高く持ち上げて太陽にかざすと、なんとか発見できることもあります
(大根タワーだからこそ出来る裏ワザです!)。
写真は今朝、捕殺したもの。あまり気持ちいいものではないので、今回UPが最初で最後にしたいと思います。
(写真は削除しました!)
小さいものだと1-2mm程度で発見は困難です。
恐らく写真のものは羽化して2-3日経過していると思われます。
(つまり3日気づけなかった!ということ)
まとめ
『スマート水耕栽培』(ダイコン・タワーの作り方)いかがでしたでしょうか?
結局のところ『水耕栽培/固形培地栽培』で『立派なだいこんを育てる!』
ということは育てる側が色々意識して
「いかに自然と同等な環境だと思わせるか(だませるか)?」
がカギとなるようです。
たとえば、給水も最初は「底面吸水」を想定していました。
なので鉢は底に穴の開いていないもの(ファイルボックスやペン立て)を利用しました。
でも実際には「上から水をながせば「アレロケミカル」類を綺麗に流せる」のではないか・・・
ということで「上から」つまり雨降って・・・的な『自然の法則』の方が『大根さま』は喜ぶのではないかと方針転換しました。
実際、成果はあがっています。現時点ですでに去年の失敗した段階はゆうに超えています!
また一つ『壁』をこえたのねん・・・。
これからも引き続きこのレポートしていきますので、皆さま、お楽しみに~♪
11/20 追記:この『大根タワー』の『だいこん』太いもので、直径4cm近くになりました。
もう食べられるかも・・・。
でも、どこまでイケるか、引き続き挑戦してみたいと思います。
[参考サイト・リンク集]
[ 大根水耕栽培 ]
【水耕栽培】野菜くずを使って簡単家庭菜園をはじめよう
https://happycamper.jp/_ct/17366225/p2
『大根のヘタ』を使った水耕栽培の記録があります
ラディッシュ 二十日ダイコンを水耕栽培で育てます
https://shop.living-farm.jp/?mode=f48
ミニ菜園キットを使った『二十日ダイコン』の作り方が紹介されています
根菜は水耕栽培で育てることが可能? 育て方や注意点を徹底解説
https://www.suikou-saibai.net/blog/2018/02/16/568
水耕栽培で根菜を育てることは、大変難しいという解説があります。
理論のみ羅列されており成功の実例についての記載はありません。
水耕栽培ナビ[根菜は水耕栽培で育てることが可能? 育て方や注意点を徹底解説]
https://www.suikou-saibai.net/blog/2018/02/16/568
水耕栽培が可能な根菜について等の記述があります。土壌より格段に手間が掛かるなどの情報も・・・。
何かいいこと Gardening & Cooking[【ベランダ菜園】ペットボトル水耕栽培で「大根」を育てて食べます]
https://nanikaiikoto.com/2019/10/01/%E3%80%90%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E8%8F%9C%E5%9C%92%E3%80%91%E6%B0%B4%E8%80%95%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%81%A7%E3%80%8C%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%80%8D%E3%82%92%E8%82%B2%E3%81%A6%E3%81%A6%E9%A3%9F/
ペットボトルによる『大根の育て方』が丁寧に解説されています
Living Farm [【水耕栽培相談室:水耕栽培でラディッシュ・二十日ダイコンの作り方】]
https://shop.living-farm.jp/?mode=f48
本物のダイコンというより、『水耕栽培』に向く短期で育つ
『ラディッシュ・二十日ダイコンの育て方』の栽培の詳細情報が掲載されています。
水耕栽培のはじめ方![水耕栽培で根菜を育てる難しさとは?]
https://www.suiko-saibai.com/knowledge/post-196
土耕栽培との比較、残留塩素などについて詳しい記述があります。
[ダイコン栽培(一般)]
ダイコンの育て方・栽培方法 – サカタのタネ 園芸通信
https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_30.html
基本の土作り、肥料のやり方、種まき、栽培管理、病害虫対策、収穫まで図解入りの解説があります
ダイコン – 野菜栽培マニュアル | 調べる – タキイ種苗
https://www.takii.co.jp/tsk/manual/daikon.html
発芽から育苗、植え付け準備、施肥のコツや収穫まで丁寧な解説があります
農家が教える大根の栽培方法 大きくて真っすぐな大根を育てよう!
https://agri.mynavi.jp/2019_10_11_92197/
上記サイトから『大きくて真っすぐな大根』を育てるヒントをいくつかいただきました!
[ ダイコン栽培(プランター編) ]
【家庭菜園】家庭で立派なダイコンを育てよう!栽培方法
https://www.hyponex.co.jp/plantia/study/13285#:~:text=%E5%9C%9F%E3%82%92%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC,%E8%BB%BD%E3%81%8F%E5%9C%9F%E3%82%92%E6%8A%BC%E3%81%95%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
プランタでの栽培方法が詳細に紹介されています
大根のプランターでの育て方・栽培方法
https://plantersaien.com/daikon/
シンプルかつ丁寧な「プランタでの大根栽培方法」があります
大根の栽培を成功させるポイントとは【プランターで手軽にできる】
https://agri.mynavi.jp/2018_11_15_48449/
一般的な「大根のプランタ栽培」が紹介されています