「『美しい方』は、より美しく『そうでない方』は、それなりに写ります」
かつて一世を風靡した「使い捨てカメラ」CMの名文句。アタマに残りますね。
(ちょっと古いか・・・)
今回は
「植物の写真が『インスタ映え』」
する『撮り方』の『裏ワザ』や『テクニック』を特別公開します!
これらは、このブログで使うため開発した独自の『研究成果』でもあります。
つまり「血と汗と涙の結晶=本来は門外不出!」な貴重な情報です(笑)。
[ ポイント ]
1.『シンプル』イズ・ベスト
2.『生命力溢れる姿』を捉える
3.『正面』を探そう!
4.『光と影』を表現する!
5.『それなり』対策とは?
6.『意外性』を捕まえろ!
詳細見ていきましょう!
1.『シンプル』イズ・ベスト
写真例-実生桜の鉢植え
構図も含めシンプルに!
アクセントを兼ね最低限の情報
1.鉢をちょっとだけ写す
(鉢植えである)
2.軒をわざと入れる
(マンションである)
を入れてみました。
芸能人に「俳句」を作らせて評価するというTV番組が人気になっていますね。
私も好きで毎回欠かさず観ています。
ちなみに一番好きなのは梅澤氏の句がシュレッダーに掛けられる瞬間ですかね。
この「俳句」と『写真』とても似ている気がします。
たとえば、この番組を見ていて気付いたことがあります。
それは出演者が大失敗するパターンの多くは、たった2つであること。それは
「詰め込み過ぎ」
「無駄が多い」
のどちらかです。
つまり「俳句」とは、たった17音で、その句の全てを正確で鮮明に表現できる必要があるのです。
同様に小さなスマホの画面に
『インスタ映えする
(分かりやすくキャッチーな)写真』
を映し出すには『被写体の情報』を思い切って極限まで『引き算』してゆく勇気(?)が必要です!
2.『生命力溢れる姿』を捉える
写真例-枝豆の花
「枝豆の花」はとても小さいです。
産毛が綺麗に写るようにしました。
光の当て方と接写がポイント!
「食べ物」の『インスタ映えする』写真を撮るなら「美味しそう!」に見えることが重要なポイントでしょう。
「植物写真」の場合は人や動物と同じで「生きている」感じ、つまり
『生命力溢れる姿』
を上手く表現できるかが一つの鍵になると思います。
3.『正面』を探そう!
世界最高峰のオーケストラ「ベルリンフィル」を長年率いた名指揮者「ヘルベルト・フォン・カラヤン」。
ジャケットなどの彼の顔写真は左側からのアングルしかないそうです。
つまり『写真』の「正面」とは『ある』ものではなく『探す』ものです。
「植物」の場合も同じで、たとえば『鉢植え』のものなら、ほぼ無限のアングルが存在します。
周囲360度だけでなく、上から下からを組み合わせてベストアングルを探しましょう!
4.『光と影』を表現する!
写真例-桜(薄重大島)
逆光(透過)を利用してみました。
桜(地植え)の場合、『鉢植え』と違い、回転できません。
樹木を廻って、よく観察しましょう!
沢山の「桜の写真」を撮っている時この『裏ワザ』を発見しました。
「植物は真逆光で花や葉を太陽光に『透過』させて撮影できる」
のです!ほとんどの人物や物質は、いわゆる『逆光』で撮ってしまうと真っ黒になってしまいます。
しかし「一重の桜」や「薄い葉」の植物は光の入れ方を工夫すれば「光を『透過』」させることができます。
「植物写真」の特権ですね。
5.『それなり』対策とは?
写真例-KB、インゲン、ミニトマトコンビ
植物単体だと寂しいので、うるさ過ぎない程度にKB、インゲン、ミニトマトの合わせ技
『実物』の収穫直前だと葉や茎がぼろぼろになっていて
「インスタ映え」
とは、とても言い難い状況になっていることも少なくありません。
だからといって「単体」で撮ってみても・・・イマイチ。
とりあえずそんなケースでは『合わせ技』を考えてみるのはどうでしょう?
ちなみに私は、赤、緑、白、茶色など原色が4つ入るように心がけています!
6.『意外性』を捕まえろ!
写真例-きゅうり(根本から実っている?)
写真として表現したい以上、なんらかの「ハプニング」要素が欲しいですよね。
植物の場合よくよく見れば案外、何か見つかるかもしれません。
●まとめ
いずれにせよ根拠は簡単です!
「どうやったら少しでも『美しく』取れるのか」
です。たとえるなら自分が『彼女の写真を撮る』心境になれるか・・・です。
そう本当に美しいかは問題ではないのです(笑)
『そうでない方』を、それ以上に写す」
こと・・・これが私の『植物写真哲学』です!