JR青梅線の拝島駅から昭島駅にかけての車窓。
昭島駅到着寸前に線路沿いに『桜並木』が見えます。
(地図参照:赤い線の部分)
『ソメイヨシノが満開』のこの時期に何故か、ほとんど花が咲いていない一角があります。
「木が枯れてるのかな?」
と思っていたのですが、よく見るとぽつりぽつり花が咲きだしていたり、葉がでていたり・・・。
そう、この『桜並木』の樹木、死んでいる訳ではなく、そのほとんどが花期が違っていたのです。
つまり『ソメイヨシノ』の並木ではないのです。
とはいえ、夜間ライトアップも備えていて静かな遊歩道になっており、ロケーションも最適です。
実際にその並木道をゆっくり歩きながら桜の木をよく見てまわると、すぐに分かりました。
勝木さんの本『日本の桜』
価格:1,222円 |
で勉強した甲斐あってか、そのほとんどの株が『山桜』の木であることがすぐ分かりました。
この『山桜』は古来から日本の桜の自生種です。
その大きな特徴の一つは、栽培品種である『ソメイヨシノ』と違い一株一株が非常に豊かな個性を持っている点にあります。
たとえば
『花の咲く時期』
『花の大きさ』
『花びらの形』
『花の色』
『新葉の色』
『小花柄(花びらをまとめる柄の部分のこと)の長さ』
などに様々なバリエーションがあり、一つとして全く同じものはありません。
まさにスマップの歌
『世界に一つだけの花』=『オンリーワン』
なのです!
『山桜』は『ソメイヨシノ』に比べると全体的に花期の遅いものが多いので、これから見頃を迎えます。
(当然、早咲きで、もう咲いている株もあります!)
ここでは「ござもお酒」も一切無用です。
勝木氏の『日本の桜』を携えて、一本一本の桜をゆっくり、じっくり鑑賞する・・・。
いわば『オンリーワン』の個性を堪能する・・・。
なんてオツな『花見』だと思いませんか?
・・・というか本当の花見とは、そういうものなのではないでしょうか?・・・。
そういった意味で、個性豊かな山桜達が集う、この地はまさに
『桜鑑賞の超穴場スポット』
ではないでしょうか?
[注意]『桜鑑賞』には個人差があります。少しでも『好きもの』アイディア、ご活用いただければ、うれしいです!