エダマメ(枝豆)は家庭菜園の初心者の方でも『コツ』さえつかめば、簡単に『プランタ』等で栽培できます。
枝豆は『ベランダ菜園』としても、とてもつくりやすい野菜です。
ここでは、そんな標準的な『プランタ栽培』より、さらにシンプルで育てやすく、失敗のすくない
『水耕栽培(大型ロックウールブロックを使った固形培地栽培法)』
を紹介します。
『水耕栽培』で育てることによって『土中緑化』が自動的に行えたり、水や肥料の与え方など管理がシンプルにできます。
結果、初心者の方が栽培しても「つるぼけ」しにくい
「元気な株」
を簡単に育てることができます。
当然『元気に育てる』ことができれば害虫や病気も激減します。
なので『無農薬栽培』が当たり前に実現できます。
そんなエダマメ栽培の特徴や栽培手順、初心者向けの品種選びなどの基本事項を踏まえつつ
『失敗しない』
新しい栽培方法を紹介します。
<TOPの写真:2022.09.04.撮影>
<TOPの写真紹介 2022.08.04.撮影>
ひと株で50莢超の大収穫!ふっくらと大きな粒の『えだまめ』まで、もうすぐです!
『超シンプルシステム(大型ロックウールブロックを多用した栽培)』でやっと大収穫できました!
【2022年度版】栽培方法
早速、具体的な栽培手順を見ていきましょう!
1.芽出し
-1.種の選定
『枝豆』の品種には生長の期間の違いから
・極早生(ごくわせ)
・早生(わせ)
・中生(なかて)
・晩生(おくて)
と呼ばれ分類されています。
初心者の方へおすすめは栽培期間が短い早生や極早生種です。
理由は単純。
『栽培期間が短ければ失敗する可能性も減る』
からです。
栽培に慣れるまでは、なるべく極早生、早生の品種を選びましょう。
また『枝豆(えだまめ)』は一般に大きさ等の個体差が結構あります。
まず、種袋からすべて取り出し、できるだけ大きな種を選別しておきましょう。
-2.ロックウールブロック設定
3cm角の『ロックウールブロック』を『ミニ・タッパー』に6個並べて敷きます。
『ミニ・タッパー』は100円ショップ『セリア』で入手できます。
『えだまめ』は湿度に対して非常にセンシティブです。 湿度が少ないと発芽しないし、多すぎると豆が腐ります。
ラップを巻いたりする方法もあるようですが、私は、この組み合わせ(3cm角の『ロックウールブロック』+『ミニ・タッパー』)でBestな湿度状態をつくり発芽させています。
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-3.水入れ
ひたひたになる程度水を入れ、蓋を支えに逆さにし、水を切ります。
ロックウールブロック一個にひとつぶ種をのせ、若干上から押さえつけます。
そして蓋をきっちりせず軽く載せます。
-4.保管/経過観察
タッパは90ml版。下3つぶは、袋から出した『えだまめ』発芽時、豆は水分を吸ってこんなに大きくなっています!『水耕栽培』だと、こんな観察も出来ます!
クローゼットや押し入れなど暗室で経過観察します。 25度以上の気温であれば最適な湿度と明るさ(暗さ)なので2,3日で発芽します。
2.鉢上げ
芽が出たら何日かその状態をキープします。
発芽した種は、蓋を持ち上げる様にアタマを持ち上げてきます。
上記写真の真ん中位、アタマを持ち上げてきたら、十分根をはっています。
ここで『ロックウールブロック(大)』の穴の大きさを調整しながら(指で若干広げる等)『ロックウールブロック(小)』ごとすっぽり植えてください。
去年まで悩みのタネだった迷走(根がぐるぐる回って立ち上がってこない現象)が防げます。
また、苗を丈夫に育てる『エダマメ』特有の作業『土中緑化』も意識せず実施できます。
(『土中緑化』を地植えで実施する場合、発芽後、土を掘り起こし、日に当てる、で又もとに戻す・・・という作業が必要になります)
「ロックウールブロック大」は下が抜けてます。
なので水の流出を防ぐため下に受け皿を置き、水をたっぷり与えます。
夏至に近い、この時期、ベランダガーディナーにとっては非常に厳しいですが、
一日3時間以上直射日光のあたる場所
で管理してください。
ちなみにTOPの写真の22年初号株が小さいのは、今年、G.W.気温が低く晴れた日が、ほとんどなかったことと梅雨入りが早かったことに起因していると思われます。
『えだまめ』にとって、いかに『日当たり』が大切かを物語っています。
もっと多収を望むので、7月下旬にリベンジすることにしました。
(上記2枚の写真)
本葉が出てきたら
水を1000倍希釈の液肥(『水耕栽培』用液肥の「ハイポネックス(6.5-6-19)」)に変えます。
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気候が高温になり生長してくると、急激に水分を欲しがります。
日当たりのいい場所におくことと、受け皿を大きくし、ひたひた状態で常に液肥が供給されるように心がけてください。
底から根が出始めたら
2段目は、ロックウールブロック』大型(10cm角)を重ねます。
(例:上記写真)
さらに下から根が出始めたら、もう一段、『ロックウールブロック』大型(10cm角)を重ねます。
花が咲くころには、さらに急激に水分を欲しがります。 (1-2リットル位)
十分液肥を与えてください。 大粒で「オイシイ」枝豆を育てられるかの分岐点になります!
大型今年(2022年度版)のモデルは、 中型、大型ロックウールブロックを重ねて使う これが最大の特徴となります。
調理方法(おまけ)
すくないとはいえ、せっかく収穫できたので、今回は、食し方も・・・。
ラップに、ふんわりと包んで20-30秒レンチン。 たったこれだけ・・・。
塩はいりません。
なぜなら噛むほどに豆から甘みが、あふれ出すからです。
ほんとに『激ウマ』です。
「これって、いつもスーパーで買ってる『えだまめ』と同じ食べものなの?」
コレ(自作えだまめ)を食するたび、いつもホントに感じてしまいます。
(後日、調べたところ『エダマメは「鍋に湯を沸かしてから取りに行け」と言われるほど鮮度が大切です。』とのことです)
プロが教える“プランター菜園のトリセツ”~エダマメ編
https://www.takii.co.jp/info/news_210513.html
収穫時期のポイント
豆が『ふっくら』となるまで、育てきるのが『オイシイ枝豆』になる味の決め手となるようです。
コノ栽培方法(大型ロックウールブロックを多用した栽培)で、たっぷりと日に当てて元気に育てる事さえできれば『ホントに美味しいえだまめ』作れます。
しかも成長後の管理方法は液肥を切らさなければよいだけです。
特別な技術や経験は全く要りません!
つまりこの『基本的なこと(日当たりと液肥を切らさない)』さえ守れば『失敗する理由』すら、ないのです!
しかも『ロックウールブロック』は無菌で清潔かつ軽量。
市販の『培養土』に比べ扱いやすさという点でも『ベランダ・ガーディナー』に最適な栽培方法です。
『簡単!育てる – 必須2アイテム』の紹介
アイテム 1.『ロックウールブロック』
この写真、鉢の部分より下、ちょっと違和感を感じませんか? ご覧の通り、この育成方法、純粋な「鉢植え」でも「水耕栽培」でもありません。これは
『ロックウールブロック』
という種まき用のポットの大型版のものに『えだまめ』の苗(というか発芽直後のもの)を植えたものです。
さらに土に相当する部分の容量を稼ぐため、縦に重ねて使用しています。
この大型『ロックウールブロック』(7.5cm角や10cm角のサイズ)、もともとは苗や球根の栽培用に考えられたものらしいのですが、日本では全然普及していません。
ホームセンターなど大型の園芸店で、まれに発見することができますが、なかなかお目にかかれません。 ↓こんなに高機能なのに非常に残念です・・・。
この『ロックウールブロック』小型版(3cm角)のものもあり、こちらは『芽出し用ポット』として園芸店でも置かれているようです。
当サイトで記述していますが「枝豆」の『水耕栽培』では『芽出し』用の必須アイテムとして活用しています。
最近の栽培実績から、この『大型ロックウールブロック』管理の難しい肥料入りの用土や水耕栽培に比べ、ほぼ 全ての植物が、より元気に育つことが分かってきました。
そこで今回(今年)、去年まで水耕栽培一本で育ててきた『えだまめ』にも応用してみたという訳です。
元々、小さな植物用に開発されたものだと思われますが、縦積みで使用すれば大幅に容積をかせげることを発見したのです!
この『えだまめ』の株の場合、5月22日、時点では『ロックウールブロック』中型(7.5cm角)に大型(10cm角)を重ねています。
6月に入って、さらに『ロックウールブロック』大型(10cm角)をひとつ追加して3段重ねしています。
結果として「えだまめ」の場合、これ位(3段重ね程度)の容積が必要なことも分かりました。
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アイテム 2.『水耕栽培』「ハイポネックス(6.5-6-19)」
そして、生長を促す肥料は『水耕栽培』用液肥の「ハイポネックス(6.5-6-19)」を使います。
『ロックウールブロック』は保水性が非常に高いので、逆に根腐れが心配されます。なので、この
『水耕栽培』「ハイポネックス(6.5-6-19)」
を使うことが必須となります。
2022年度版では、ご覧の通り、たったコノ『2アイテム』だけでえだまめを『育てる』ことに成功しました。
・・・というよりも、ここで解説している「植物栽培の基本」的なことさえ守れば
誰でも簡単に失敗なく『超オイシイ』えだまめ
がつくれますよ~
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リンク集
[ エダマメ ベランダ菜園 関連]
ベランダ菜園の枝豆の育て方のコツ – LoveGreen
https://lovegreen.net/homegarden/p95907/
「EDAMAME」で海外でも紹介されていることなどが書かれています
ベランダ栽培でも収穫量を増やす!枝豆の育て方~生育過程
https://lovegreen.net/homegarden/p177777/
プランタ栽培で普通育苗/胚軸切り後育苗/胚軸切り、摘芯後育苗の比較実験があります
プロが教える“プランター菜園のトリセツ”~エダマメ編
https://www.takii.co.jp/info/news_210513.html
プランタ栽培でのシンプルで分かりやすい説明があります
エダマメの育て方・栽培方法 – サカタのタネ 園芸通信
https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_13.html
「えだまめ栽培方法」が詳細に紹介されています
エダマメ(枝豆)の栽培方法・育て方のコツ – やまむファーム https://ymmfarm.com/cultivation/veg/soybeans
絵や写真が多用され初心者向けの解説となっています。生育不良などのトラブルや病害虫にも詳しい記述があります。
エダマメ | 野菜栽培マニュアル | 調べる – タキイ種苗 https://www.takii.co.jp/tsk/manual/edamame.html
シンプルで分かりやすい解説が特徴です
NATSUMITO [ 枝豆を屋内水耕栽培で。秋まきでも収穫できたけど春まきがオススメ。土中緑化・断根摘芯も ]
https://natsumi1984.com/blog/gardening/hydroponic-culture/green-soybeans-2020/
秋まきに挑戦しています(うちもやってみようかな?)
こらみんのあれこれBLOG [ ベランダで育てる水耕栽培記録@枝豆の種を蒔きました【100均・ダイソー】]
https://colaminblog.com/hydroponics-greensoybean-seeds/
たねまきまでの詳細な説明が印象的。「えだまめ愛」にあふれています
鈴木笑里の挑戦を求めて[ 枝豆の栽培を100均の材料だけでやってみる|プランターでベランダ菜園 ]
https://emrbelltree.com/post-1842/
コーヒーフィルターを使っての種蒔きが紹介されています