IT派遣の時給相場表
これは『IT派遣の時給相場』が一目でわかる表です。
『派遣会社』が『派遣のお仕事』の宣伝用にメールで送ってきてくれた資料です。
つまり派遣単価を開示してくれたデータです。
見方としては
横軸が『件数』
点ひとつが案件一件
さらに業種別に細かく色分けされています。
この表を読み解くと・・・
驚くべきは最高額が5500円!
平均が2295円!でボリュームゾーンでも3000円位、
さらに4000円超のお仕事も、かなりあります。
ということです。
たとえば、時給3000円でお仕事をしている『派遣社員』の年収を考えてみましょう。
1日の工数は8h=8×3000=24000円
1か月の稼働日は平均20日=24000×20=480000円
x12か月=480000×12 = 5760000円!
悪くないでしょ?
ウィズ・アフターコロナで『地図は変わった』
最近、電車の中で『IT系』の転職や派遣斡旋会社の記事をよく見かけるようになりました。
あるいは、派遣会社からのお仕事の量も2022年度後半位から激増しています。
そんな宣伝文句も「60-80代も活躍」など謳っている会社もあり
「超々高齢化社会、若い人の確保は、たとえ『派遣社員』でも難しくなってきている」
と感じざるを得ません。
最低時給1500は幻?!
先日の参議院選挙の公約などで多く使われていたフレーズ
『アルバイト』や『パート』そして『派遣社員』などを全国統一で『最低時給1500円』にしよう!
結構はやってますね~。
結局選挙公約という意味での国民に与えたタダの餌におわってしまいましたが・・・
そんな、ご時世に『派遣社員』で時給5000円!そんなの、あるのん?そう思う方も多々いらっしゃるかと思います。
でもでも・・・こんな記事が話題になっています。
日経新聞(オンライン)の記事『時給5000円の求人も』
時給5000円の求人も 派遣技術者の争奪戦が過熱<日経オンライン>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO96422510S6A120C1000000/
「SEのための心理相談室」さんも『時給5000円の求人って実は大したことない』とも・・・
<SEのための心理相談室sesroom.exblog.jp>
https://sesroom.exblog.jp/25250175/
時給5000円の求人って実は大したことありません@IT業界
T業界、つまりプログラマー、SEなどなら時給5000円の求人って、実は大したことありません。私も最近そう感じています。
ましてや、派遣会社を通さない、いわゆる『フリーランス』なら月80万(80÷160(月の工数)=0.5万)のお仕事なんて序の口です。
本当に誰でも可能なのか?
正直言って、さすがに猫も杓子も『時給5000円』という訳にはいきません。でも、ごく最近、その新しい傾向を耳にしました。
それは『IT』の大企業で、しろうとさん(たとえば文系の短大卒の女性など)を入社させてから『IT』教育を実施する・・・というものです。
今までは『IT企業』というと4年制の理系の大学か大学院生を取るのが普通でした。
ちょっとランクを下げて(私もコレに相当しますが)2年制の短大レベルの専門学校卒を取る所もあったと思います。
それ位、今は『需要と供給』の関係として人不足なのかも知れませんね。
これと同様な考え方で『しろうとIT派遣』でも時給2300円位~なら立派な『IT派遣』社員として仕事を始めることができます。
ちなみに一般事務(というよりは全業種の平均)だと『派遣社員』の相場は平均で『時給1730円』(ジョブリサーチ調べ2021)です。
いずれにせよ、内容が伴わなくても、まずは『IT派遣』なら、かなり高額、高収入が望めることは間違いないでしょう。
まずは「価格帯別」解析!
TOPのグラフは自分が『派遣登録』していた『IT派遣』会社から貰ったメールに添付されていた資料です
この『派遣会社』の『職種別』の『時給』と『案件数』が一目でわかるようになっている大変便利かつ説得力のある資料ですね。
ちょっと古い資料なので今は全体的に『底上げ』されているハズです。
懇話休題
派遣の法律『同一労働同一賃金法』が施行される直前の話から・・・
篠原涼子さん主演のドラマ
「派遣の品格」
の第二弾が近日、始まるそうです。前作はドタバタ満載でありつつ
『派遣のお仕事とは一体何なのか?』
という社会性の高いテーマも取り上げていて、楽しいけれど深いドラマだと感じました。
放送は4月からだそうです。つまり「同一労働同一賃金」法が施行される時期です。これを相当意識しているみたいです。
…ということは、さらにパワーアップしているのでしょうね?実に楽しみです。
ちなみに前作は主人公が、ありとあらゆる資格を持っていて
「時給3000円の凄腕派遣社員」
という設定でした。白状してしまうと自称「IT派遣社員」であるらしい私の今の時給は2950円です。
「時給3000円の凄腕派遣社員」
まで、もうあと一息といったところでしょうか?(笑)。
後日記:このドラマ、『コロナ騒動』のあおりを受け、散々遅れた挙句、脚本も、かなり変更せざるを得なくなり不評でした。
ちなみに私も最初は熱心に見ていたのですが・・・途中から「なんだか訳わからん!」状態になり、かなりつまらないドラマだったなぁ~と、がっかりしたことを思い出しました。
話は変わり、最近、電車の中吊り広告に目をやると『転職』や『派遣』などの情報サイトの宣伝が増えてきたことに気づきました。
「今はそういう時代なんだな」と思い、よくよく見ると、その中に
『IT派遣』
に特化している業者も結構あることに、ふと気がつきました。
同じ『派遣』業務でもアタマに『IT』がついているだけで収入的には、ずいぶん差が出ます。
さらに付け加えると3年近く、この『IT派遣』をやってみて少しづつ分かってきたことがあります。
それについても後半で詳細みていきたいと思います。
『IT派遣』は『時給』額で『ランク分け』できる!
ということです。しかも
『IT派遣業務入門者(ビギナー)』に対して、そのしきいは決して高くはない!
という、とっても重要なことも・・・。今回はこのテーマで考察してみたいと思います。
まずはTOP(アイキャッチ)の画像について。これは自分に飛んできたメールに添付されていたもので
「※2018年12月〜2019年11月、リクルートスタッフィングで紹介可能な案件」
だそうです。私が、このリクルート系(かつIT系)の派遣会社に登録しているので、その宣伝の一環でメールが飛んできたという仕組みです。
ちなみに、今は某半導体のメーカのお仕事を請け負っている某大手電機メーカー系の子会社で『IT派遣』としてお仕事しています。
これは、この「リクルート・スタッフィング」で貰ったこお仕事です。
「やっと、ご縁ができた!」そんな感じでしょうか?
とにかくen派遣などの情報サイトを調べるとITを扱った派遣業務は、この表と一致します。ざっくり分けると下記4つぐらいに分類できるようです。

職種別時給分布とボリューム
時給額ランク分け
1.時給2300-3000円未満クラス(イチオシ)
2.時給2000円未満クラス(避けましょう!)
3.時給3000-4000円未満クラス(2オシ)
4.時給4000円以上のクラス(3オシ?)
詳細みていきましょう!
1.時給2300-3000円未満クラス
概要にも書きましたがこのクラスで、お仕事を探すというのが一押しです。この表でも『全体平均』が2295円とあるので、まさに、ぴったり私の見立てと一致します。
これまでの私の経験を踏まえて考察してみました。2300以上3000円未満の案件は雇用側(派遣先企業)も派遣社員に対して技術的には、あまり高いスキルを要求しないーということが業界の暗黙なようです。
つまり、このクラスであればプログラミングなどにそれほど精通していなくても雇ってもらうことは可能なのです。
逆に派遣会社側からすれば、このクラスのIT系の派遣社員というのは、喉から手が出るほど欲しい存在です。それはズバリ『稼いでくれる』からです。
だから(多少無理をしても?)派遣会社の営業が頑張ってくれます!
でも流石に丸腰で戦うのは難しいので、国家試験の「ITパスポート」(IT系資格では最も簡単な国家資格)位は取っておきましょう!(例えば↓とか使うなど・・・)
(↓こちらもご参照!)
2.時給2000円未満クラス
IT系のお仕事でも時給2000円未満クラスの案件もあるようです。はっきり言って、ここだけは『絶対』避けましょう!
ここは派遣会社に『足元を見られている』としか感じられないからです。
理由は事務系のお仕事ならとにかくIT系であるというだけで(大した事しなくても)2千数百円位の価値はあります!それがこの業界の常識です!
ちなみに新規登録した派遣会社から見たら何の実績のない私でも一番最初のお仕事は時給2400円でした。
でも実際は派遣会社に100円上げてもらい、私のIT派遣は2500円からスタートしました。
3.時給3000-4000円未満クラス
このクラスだとだいぶボリューム(求人数)も減ります。お仕事的にはコーディングなどの実務より『マネージメント』業務が中心になるようです。
流石に派遣会社の営業が頑張っても企業面接でボロが出ます。私も以前、面接で落とされて、それ以降このクラスには、まだ手が届いていません。
4.時給4000円以上のクラス(3オシ)
このクラスになると案件ボリューム(求人数)も、かなり、まばらで、案件数が数えられる程度しかない様子が見て取れます。
この金額であれば残業すくなくても年収1000万越えが達成できます。でも『IT派遣社員』として実現させるのは、技術者としても、かなりなハイスペックを要求されると予想されます。
でも数が少ないとはいえ、ほんとにこういう人いるんだな~と感心させられます。
ちなみに、『年収1000万以上』の派遣社員のことを『派遣の品格』を文字って
『派遣の別格』
と言うそうです。きっと『新派遣の品格』にも出てきそうですね(笑)
まとめ
『IT派遣の現状』いかがでしたか?。この通りエンジニアとしてのスキルは、さほど高くなくても「IT派遣」を始めることは十分可能です。
しかも、自分の例もそうですが『時給2000-3000円未満』のクラスでお仕事できれば、残業代を含め(IT業界は残業が多い方が標準的だと思います)、年収600万程度なら、達成なんて実は簡単なのです。
「派遣社員は使い捨て」
などと言う人がいますが、私はそんなに、むりくり悲劇的のヒロインになる必要はないと思っています。
『終身雇用』を始め『日本の雇用の常識』も壊れつつあります。
そんな中出てきた『新しい働き方』の一つ『派遣社員』という働き方。
いわば広い意味での『フリーランス』であることは間違いありません。
これからの働き方は「会社」を選ぶのではなく「仕事」を選ぶ働き方があってもいいと思います。
つまり『派遣会社』は自分でやりたい仕事を選ぶため「いちアイテム」「いち手段」でしかありません。つまり
「派遣会社も使い捨て」
で全く問題ないのではと思います。
むしろ『働くひと』が自由に『仕事』と『働く会社』そして『収入』を選べる時代になった。
そんな楽しみな時代になった!のだと私は考えています。
リンク集
派遣エンジニアの実態は?仕事がきついって本当? [ ハンバート友幸の庭 ]
https://www.humbert-tomoyuki.com/entry/engineer-real
派遣エンジニアの実態がブラックと言われる理由について実体験を通じて「業種の違い」で大きく差があることが述べられています
派遣案内人平子先生
https://boro9.com/haken-it/
【IT派遣の実態と将来性】について未経験でも可能なことIT職の勉強方法について解説があります
「IT派遣はブラック」と言われ続ける本当の理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/e77c47318a31d29032cfb89f4787d9a8be7a1f46
IT分野の中でも特にブラックな印象が強い『IT派遣』や『SES』に絞った対処法の解説があります
エンジニア派遣の平均単価はいくら? – レバテック
https://levtech.jp/partner/guide/article/detail/83/
『高単価のエンジニア』の特徴(高単価の仕事をとるための条件などが紹介されています)
SES(エンジニア派遣)の料金相場をまとめてみた – 比較ビズ
https://www.biz.ne.jp/matome/2002610/
詳細比較だけでなく業者が探せるサイトになっています