(2017-07 榊春樹
『RedLogo -終わりははじまり-』
- amazonより好評発売中)
もしかして「小説を出版」したら、一儲けできるのでは・・・。
小説に限らず本を出版すれば印税が入ります。
だったら挑戦してみよう!
ということで、このプロジェクトを開始しました。
具体的にはアメリカ(amazon/kindle)の自動『電子出版』システムを利用すれば一円起業?!いや『ゼロ円で起業』(ゼロ円出版物の発行が)できるのでは…とふと思ったのです。
それは、サイドビジネス系を紹介する、とある本(失念!思い出したら、あるいは我が家のどっかから、この本、発掘できたら記載しますね)
を読んでいて、アマゾン、Kindleから、
ということを知ったことに始まります。
とりあえず、今回は、皆さんが最も興味のあるであろう
『で、いくら稼いだの?』
など金銭面を中心に見てみます。まずは支出から。
この『Kindleダイレクトパブリッシング』というシステム、タイトルで掲げた通り、『出版』の際、手数料等お金は一切掛からないという大きな特徴があります。
つまり起業者(作家?)にとっては、かなり魅力的なシステムと言えそうです。
それに、『手数料ありき』だったら、たとえ少額でも、カード番号を登録したり、そこから勝手に料金が引き落とされる仕組みだとしたら…。
web上にカード情報をさらすので、セキュリティ上もかなり不安にならざるを得ません。
実際には選択方法にもよりますが、このアマゾン・kindleのシステムでは『印税(ロイヤリティ)』を振り込んでもらう口座を用意するだけです。
事実、設定した自分の口座に『アマゾンインク(アマゾン・イン・コーポレーションの略?)』の名前で月末ごとに4回振り込まれていました。
実際の出版までの作業は、
1.システムに沿って本の種類やその本の案内文などの作成
2.作者や共作者など付随する必要事項と記入
3.出版!
すると、48時間のAmazonの審査を経て(Amazon店頭?に)並ぶという訳です。
その辺の手続き等については別の機会に詳細をご紹介したいと思います。
ちなみに、今日現在(というより、出版が2016年9月、最後に本が売れたのは2016年12月)
この本から得られた『印税(ロイヤリティ)』をスナップショットに撮ってみました(画像紛失してしまいました…後日UP予定です)。
日本円で
314.95円
であることが分かります(たったそれだけかぁ〜!)。
(セルフツッコミ(笑))
そしてこれは『Kindleダイレクトパブリッシングシステム』にある作者専用の管理サイトで見ることもできます。
これ以外にもキャンペーン時の無料販売数、実質販売数などが棒グラフで月ごとに表示される
『解析サイト』
も用意されて、作者はそういった情報を知ることができます。つまり
「あ~この本売れなかったなぁ~何でだろ?」
とか、あとで『反省会資料』になるわけです(笑)。
印税率は法律で決まっていて、本の価格は、作家が自分で決められます。私は販売価格を148円に設定しました。
(ほんとは、とある会社名の語呂合わせで1048円(TO-SHI-BA)にしたかったのですが・・・。
それでは30ページに満たない短編としては、あまりにも暴利をむさぼりすぎかな・・・と思い、ちょっと(かなり?)控えめにしました)。
ちなみに某お笑い芸人の作、芥川賞受賞作品である
『火花』
は500円ちょっとでした。
つまり、『販売価格』は1円でも1万円でも、自由に設定できます。
こんなの、訊いたことないですよね~。
もっとも、芥川賞作品が500円なのにあなたの作品は1万円・・・。
もしあなたが、そんな感覚でビジネスができると思っていらっしゃるなら・・・。その値段設定は…ご判断できるかと…。
以降、コメントの必要もないでしょう。
ちなみに私の本は印税が20円位なので、値段からも十数冊売れたことが分かります。
追加情報ですが、『無料キャンペーン』期間中に(例の作者専用サイトから得られる情報として)150冊ほど売れたことは確認しています。(タダより…まあ、そういう事です)
たとえば、もしこのような『電子出版』のシステムがなくて、かつ、自分の『本』を売ってその印税で生活できる『プロ』の小説家を目指すとしたら・・・。
まず、芥川賞、直木賞、星新一賞など何らかのコンテストに応募して、入賞する・・・これが最低限のスタート地点になります。
売れてる漫才師とかなら(作品『火花』とか)とにかく、一般人がこのスタート地点に立つのはやはり相当ハードルが高いでしょう。
ちなみに、その某エージェントがこの
『電子出版』
上でコンテストもやってるそうです。そういうのもチェックしておくと面白いかもしれませんね。
とにかく、従来の手順では『出版』という手段は『ノーリスク』とはいえないようです。
逆に『本を出したい』というだけなら、出版社にお願いする自費出版という方法もあります。
でもその名のとおり、金銭的には、何百万円とか掛かりますので、すでに『ノーリスク』ではないです。
結論、今回、
『一円もかけていない』
のにわずかな額とはいえ収入を得ることができました。
そんな『電子出版』こそまさに『21世紀の錬金術』ではないでしょうか。
いや『錬金術』は『何か練るもの(?)』のベース(素材)を用意しなくてはなりませんが、この
『21世紀の錬金術』
は、頭だけ、あえていえば、プラスキーボードを叩いたり、マウスを使う手さえあれば、『金』がつくれます。
つまり、『電子出版』は『売るもの』と『売り方』を工夫すれば、
『ノーリスク起業』
の有力な手段として活用できそうです。
(2017-07 榊春樹 『RedLogo -終わりははじまり-』作家デビュー作です)