まずは2022年末、実績報告から・・・
年末を迎え、2023モデルがやっとこの大きさになりました。
もう食べてもいいかも・・・。
ロックウールブロックによる固形培地栽培とは?
『大根』の『プランタ栽培』事情
『家庭菜園』を始めてみたい!けれど、そもそも庭(野菜、というか根菜を植える場所)なんてないし、畑を借りるのも大変だしなぁ~とお悩みの貴方!
フツーに考えると超巨大なプランターを使って『ベランダ菜園』をする!・・・という作戦も考えられますが・・・。
この『プランターを使ったベランダ菜園』、特に秋シーズンのダイコンを育てようとすると・・・。
衣装ケースのような『超巨大なプランター』と、そのプランターに十分な量の何十リットルにも相当する大量の土
(園芸用語では栽培専用の土ということを『培養土』と言います)』を用意しなくてはなりません。
(↓ご参考:商売上、小さく見えますが実は一個50リットル(2リットルのペットボトル25個分!)だそうです!)
『お得な』3個セット買ったら、150リットル!
考えただけで背筋がぞっとします。
「そか、150リットルの『培養土』が要るのか・・・」
しかも、それだけ大掛かりな準備をしても大根やごぼうなどは『日当たりのいい』場所が必要なので、葉っぱが重なってはいけません。
結論として、このプランターが置ける、かなりの『広さ』も必要になります。面積とりますね~。
たとえば大根。種袋の説明によると「株間20-30cm必要」とあります。
ということは、『ダイコン』が育成できるのは、この『超巨大なプランター』で、せいぜい2株です。
大量の土を、せっせと運び込んで種蒔き・・・なんとも重労働。考えただけで『やる気』が失せてしまいます。
でもどうしても『大根』育てたい!・・・
そこで、この『重い培養土(土)』を使わず秋野菜(大根、カブ、人参、ごぼう、さらには白菜など)を育てる方法を必死に考えてみました。
やっぱ『水耕栽培』だけでは無理だよな~
土の代わりに液肥を使った栽培方法を『水耕栽培』と呼んでいます。土を使わないので清潔です。
それだけでなく、いわゆる、ここで言っている『土(培養土)』も一切使いません。
水(溶液)は大量に運ぶ必要がありますが、持ち込む土も捨てる土もありません。
ほんと『エコ』です!
さらに、この『水耕栽培』器や治具(植物を押さえるもの)など、ほとんどのものが、何度でも再利用できます。
まさに『水耕栽培』はSDGsですね~。
しかし「根もの」野菜を育てるとなると土中に相当する部分を多く(深く)とる必要があります。
その対策、考え方の一つとして大根などを『水耕栽培』するには、この『治具』を応用して溶液中に浮かせる方法などが考えられます。
つまり『大根』を支える『治具』というものが必要となります。たとえば
とか
・・・結論から言うとこれも失敗・・・『白菜』としては丸くなるまでいかず・・・ほろ苦いお味でした(;;)」
水耕栽培を始めよう! ~出会い編~
話は、さかのぼります。この様に私も例外なく『プランター栽培』を始めるには
「ベランダ菜園といえど大量の土が要る」
ことを特に嫌気していました。
しかも野菜によっては『連作(同じ土地で同じ種類の作物をつくること)』を嫌う種もあり、せっかく買った培養土は使い捨てにせざるを得ないことも知りました。
数十リットルの『土』を2,3か月ごとに入れ替える・・・。
もう、そんな体力、根性ないぜ・・・。これがホンネです。
過去『水耕栽培』を始める前ベランダに大量の『使用前』『使用後』な土を置き去りにしていました。その様子を部屋の中から眺めて
「あ~ベランダ菜園、やっぱ無理」
と絶望的な気持ちになりました。それから10年、一切、植物栽培は諦めていました。
しかし、この『水耕栽培』と出会い、「オシャレ」「ラク」「清潔」「SDGs」であることに気付き再び挑戦に至った訳です。
そんな経緯もあり、この『水耕栽培』に盛んに挑戦、数々の成功も得ています。(たとえば下記参考ページ)
この様に春に種を蒔く野菜だと『水耕栽培』というで結構、成功を収めてます!
しかし!秋まきの野菜や『葉もの野菜』ましてや
『根もの』
と言われる野菜(大根、株、人参、牛蒡(ゴボウ)、白菜、ほうれん草など)だと純粋な『水耕栽培』ではあまり成功はありません。
祈る気持ちでググってみましたが、あまり成功例は、ないようです。
(事実、自分も毎年毎年、多々失敗しています!)
そこで考えた!『ロックウールブロック』を培養土に!
価格:669円 |
「『根もの野菜』が十分(まっすぐ下に)根を張れる方法は?」散々色々、考えた結果、至ってシンプルな方法にたどり着きました!
「そうか今までやってきた『水耕栽培』のノウハウを生かして『芽出し(発芽)』だけに使っていた『ロックウールブロック』を多様し完全に土(培養土)の代わりにすればいい!」
という訳で早速実験に取り掛かりました。
ちなみにこの様に『ロックウールブロック』を積極的に使った栽培方法は「水だけ」で栽培する『水耕栽培』と比較する意味で『固形培地栽培』と呼ばれているそうです。
そう、実は昔からある手法なのです!
でも『重たい土』で耕す『土耕』と比較して「発泡スチロールの様に軽くて扱いが超ラク」
な『ロックウールブロック』による栽培という意味で『固形培地栽培』という言葉がある・・・という言い方もできます。
これはまさにSDGs! なので特別にスマート水耕栽培と名付けることにしました。
この栽培に必要な「メイン・アイテム」はたった2つ!
1.ロックウールブロック(培養土の代わり)
価格:669円 |
2.水耕栽培用ハイポネックス(肥料)
【ハイポネックス】 微粉ハイポネックス 500g 粉末肥料 水にうすめるだけ 日光不足で弱った植物の生育を促進! 園芸 ガーデニング 【RCP】P19May15 価格:949円 |
です。本サイトで『水耕栽培』する植物の『芽出し(発芽させること)』につかっています。
「芽出しだけなら百均で買った『超吸水』ふきんでもできるぜ!」
と粋がっていましたが見事失敗!しました(下記サイト参照)。
調べたところこの『ロックウールブロック』はヨーロッパなどで昔から使われているようです。つまり実績があるのです。
説明書きを読むと
「高炉スラグと数種の岩石を高温で焼き綿状にしたものでpH濃度を植物によい弱酸性に保つ効果があります。・・・長いので以下略」
いずれにせよ、あまりピンときませんね。だからなのか日本では、ほとんど普及していません。
(楽天では一番小さい奴(3cm角)以外、(サイズ7.5cm角または10cm角)は売りにだされていませんでした・・・。)
とりあえず、こちらが欲しい方はホームセンター等で購入してください。
(用意するもの:必須)
1.ロックウールブロック
-1.ロックウールブロック3cm角のもの
(芽出し用)
-2.ロックウールブロック7.5cm角または10cm角のもの
(鉢+培養土の代わり。こちらは『3cm角のもの』↓を束ねて使えば代用可)
(-2の場合:ペン立ての様なケース(ロックウールブロックの保護用、百均で買えます!))
価格:669円 |
2.水耕栽培用ハイポネックス
(肥料)
(あるとよいもの)
1.マスキングテープ(単なる装飾)
2.料理用大容量の計量カップ(ハイポネックス希釈用)
3.ガラス製歯ブラシ立て(土寄せの代わりに使える)
育て方-1 [種まき=芽出し]
種まき
種を発芽させるまで、いわゆる『芽出し』は(今まで、このサイトで紹介してきた)『水耕栽培』と全く同じ方法です。
3cm角の『ロックウールブロック』に種を蒔きタッパーに入れ蓋をしてタンスや押し入れのような暗室に置きます。
育て方-2 [鉢上げ作業]
芽がでたら、出来るだけ早く『鉢上げ』(今回の場合は大きな『ロックウールブロック』に発芽したものを移植すること)してください。
暗室に長く置きすぎると、すぐに「ひょろひょろ」な『もやし』になってしまいます!
7.5cm角または10cm角の『ロックウールブロック』に移植する場合、真ん中に穴があいていますので、すっぽり押し込んで完成です!
3cm角の『ロックウールブロック』のみで構成する場合は、
10cm角程度(『ロックウールブロック』が4個ならべて入る大きさ)の高さ(15cm以上が望ましい)のある容器
(百均で鉛筆立てやミニゴミ箱などの名目で売られているのものがオススメ)を用意してください。
※光が入るとアオコが発生するのでガラスや透明のプラスチックは避け、なるべく光が入らないものを選びましょう!
器の中に4個単位で3cm角の『ロックウールブロック』を敷き詰めて4段以上、重ねてください。
最後の段は写真の様に半分に切った『ロックウールブロック』を4隅に並べると発芽した『ロックウールブロック』を差し込んであげると、表面をフラットにすることができます。
(あとから思いついた・・・)
育て方-3[水やり]
[鉢上げ作業]が終わったら、ベランダの日当たりのいい場所
(一日最低4時間は直射日光が、ガンガンあたること)に置いてください。
冬場は太陽の位置が激しく変わります。常に気にしていてください!
「気が付いたら、そこは一日中日陰になっていた・・・」
なんてことにならないように・・・。ちなみに私、よくやります(笑)
ベランダ菜園では、コレが成否のカギを握ります!
この時点で、与えるのは水だけです。本葉が出てくる大きさになるまで絶対に液肥(ハイポネックス)は与えないでください。
動物と同じで新芽(赤ちゃん)には抵抗力がほとんどありません。なので新芽に液肥(ハイポネックス)を与えると枯死する可能性が高いです!
日本の気候を考えてもらうと分かりますが、秋以降はあまり雨も降りません。
なので水供給はあまり過剰にならない方がいいようです(どれ位がいいのかは実験中)。一般の植物だと
『鉢の表面が乾いたら底から水が勢いよく出る位たっぷりあげましょう』
と親切な解説本にはあります。
『ロックウールブロック』の場合、鉢(?)を持ち上げるか、傾けるだけで水分量がわかります。なのでまだ実験中ですが
「重さを感じるうちは『水やり』の必要なし」
と判断しています。
育て方-4 [液肥への切り替え時期]
本葉が出てくる頃になると植物は栄養分を欲しがります。
なので水耕栽培用のハイポネックスを1000倍希釈して与えます。
あとは日当たりのいい場所に置いておくだけで、ぐんぐん生長します。
バックのダイコンがちょっとウザイですが、今回は、あえてハケずワザと映しこんでみました。
『歯ブラシ立て(ガラスのドーナツ型の物体のこと)』からはみ出したものも育てていたら、『歯ブラシ立て』を押し上げているようです。
不思議な絵面です。
ちなみに『にんじん』の推定太さは直径5mm程度。
まとめ
『秋まきの野菜』や『葉もの野菜』『根菜』を『ベランダ菜園』で育てる方法(『ロックウールブロック』による『固形培地栽培』+『水耕栽培』)いかがででしたか?
とはいえシーズンが始まったところなので、株は小さく、まだ成功したとは言えない状況です。
大きくなってきたら、続編のレポートします!お楽しみに~♪
11/20 追記:人参もだいぶ大きくなりました。こちらは『密』で育ててもいいそうなので、こんな感じになっています。
ちなみに『ニンジン』も去年、純粋な『水耕栽培』で失敗しています。
(いやいや見直すと失敗では、ありませんでした(下記)。でも、なんとなく『美しくない!』ので失敗したと思い込んでました・・・。)