スイカの栽培は、たとえ『小玉スイカ』でもミニトマトなど他の比較的小柄な野菜と比べると規模が大きくなる傾向があります。
そのため『プランター栽培』という方法によって、地植えに比べ省スペース化が実現できます。
特に自宅の庭やマンションのベランダなど、ごく限られたスペースで育てたい人にとって『プランター栽培』は、是非おすすめしたい栽培方法のひとつです。
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でも、この『プランター栽培』が「スイカの栽培」の場合、衣装ケースのサイズのような大型のプランターが必要となります。
しかもそれだけではありません。そのプランターに必要な『大量の培養土』を扱わなくてはなりません。これは、やってみればわかりますが、結構大変です。
特にベランダだと、この『培養土』、運び込むのも一苦労ですが、『使い捨て』なので、また来年育てようと思ったら、ごっそり土を入れ替えなくてはいけません。
そこでおすすめなのが、
『水耕栽培』
です。『水耕栽培』とは、土の代わりに水耕栽培用の粉末の肥料
(当方は水耕栽培に適した『ハイポネックス(↓)』を使用してま~す♪)
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を水で薄めた「水溶液」を使って栽培する方法です。
(↓(参考)【2020年度版】新方式の水耕栽培)
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2018年夏、その『水耕栽培』で握りこぶし大の『小玉スイカ』を2個収穫できましたので、具体的な『育て方』をご紹介します。
■発芽編
まず、『スイカ』の栽培の場合、何といっても発芽させることが重要です。
『土を一切使わない』のが『水耕栽培』のいいところなので、苗を買ってくるというのはあまりお勧めしません。
そのひとつの理由として、鉢上げの際に綺麗に土を落とさなければならないからです。
さらに、そこで根に傷をつけてしまったりするとそこでうまく育たないこともあります。
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それに市販されている苗は農薬等使われている場合が多いそうなので・・・。(確かに『農薬不使用』をうたった苗は見たことないです)
ちなみに私は他の野菜類でも100%実生でやっています。特に今回は、市販の『タネ』が見つからず、スーパーで買った
(そして美味しくいただいた)『小玉スイカ』の種をつかってみました(笑)。
(用意するもの)
・スイカの種(+キュウリの種)
・ロックウールブロック(小)(↓)
・タッパー風の器
(ロックウールブロックを入れたとき、隙間がほとんどないのが理想サイズ)
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1.蓋ができる小さなタッパー風の器を用意し半分に切ったロックウールブロックを敷き詰める。
2.ロックウールブロックがひたひたなる程度水を入れる。この時点では
ハイポネックスの水溶液ではなくただの水
です。
※種は腐るのを嫌うため、養分のあるものを与えるのは厳禁です。うちは念のため、水溶液の場合も含めカルキ等のないフィルター付きの飲料水を使っています。
3.スイカの種を蒔きます。そして、発芽を促進させるため、一粒(保険をかけて今年は2粒)だけきゅうりの種を蒔きまず。これ、重要ポイント!
4.湿度を保つため、蓋をして暗い場所(当方はタンス)で発芽するまで保管します。
■鉢上げ編
芽が出たらいよいよ鉢上げです。ここまでが実は、超難関です・・・。発芽を確認したときの喜びは収穫の時にも勝ります!
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今回はこんな水耕栽培システムを考えて実践しました。
(用意するもの)
・金属製のペン立て(苗を溶液の中で浮かせる)
・これがすっぽり入るプラスチック容器
・インシュロック(苗を乗せる棚をつくる)
1.インシュロックを何本か使い発芽した『苗』を乗せる『棚』をつくります。
インシュロックが、余って飛び出している部分は、プラスチック容器にいれる際、邪魔になるので切ってください。
(写真はインシュロック数本ですが、もっとたくさん使って張り巡らしたほうが、ロックウールブロックの落下を防げます。
実は、このあと、何回も苗が下に落ちて管理が大変でした)
2.プラスチック容器に金属製のペン立てを入れ、千倍希釈した6.5-6-19のハイポネックス溶液(↓)を棚の少し上まで入れます。
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3.発芽した『小玉スイカ』をロックウールブロックごと棚の上に置きます。
4.千倍に希釈したハイポネックスの溶液を株の根本付近ぐらいまで注入して完成!
大きくなるので1株か、せいぜい2,3株程度がいいと思います。
あとは日当たりのいいベランダ(直射日光が最低でも数時間あたること)においてください。天候さえ、よければ、どんどん成長します。
大きくなると、この器でも一日で半分以上の溶液がなくなってしまうことも・・・。
(量的には1リットルは超えています)。ですから
夏の暑い盛り、溶液を一日でも切らせたら、枯死します。要注意!
そんなことを防止するアイディアとして、ヤドカリの様に大きなおうち(器)への『お引越し』がお勧めです。
ペン立てをすっぽり抜いて、バケツのような大きな器に入れ変えれば、数日水溶液が持つはずです。
これも、『水耕栽培』ならではの『裏ワザ』です~♪
しかも、ここ(根本の部分)に日当たりの必要はありませんので、ベランダなら落下等の危険がない足元の安全な場所に設置しましょう。
つまり、葉っぱ(特に真ん中から先端部分)だけ日当たりが
よくなるようにセッティングできれば、問題ありません。
※注意点など
反省点として、容器を残りの水量がわかりやすいようにと透明のものにしました。
そのせいで、アオコの発生が激しくなってしまいました。せめてアルミ箔で囲う等処理を施すべきでした。
それである程度防げたと思います。
ちなみに、(TOP)写真左はちょっと熟れすぎてしまいましたが、右は甘みの中にもフレッシュ感が強く格別な『お味』でした。