『就業促進手当(再雇用手当)』
とは何か?
まずはTOPの写真の説明。私が平成30年に貰った『就業促進手当(再雇用手当ともいう)』の通知書です。
これは簡単に言うと「失業者が『再就職(派遣でも可)』した際「失業手当の残金」(?)が受け取れるというものです。
つまり言い換えると「お上」が「さっさと再就職してね」というニュアンスを含め
「『早期に就職できた人』には、ご褒美をやる!」
といったところでしょうか。
う~ん、図解されてもかなり複雑ですね。
ざっくり説明してみましょう。
まず『失業手当』の日割り分が毎月支払われるのが失業手当です。
これに対して『再就職手当』は最終期限(最終支払い月)までの残金が
早ければ(残2/3)7掛け(70%)、
やや遅ければ(残1/3)6掛け(60%)で貰えるというシステムです。
つまりハローワークで「失業手当」を受けている人が対象となります。
(ちなみに「失業手当」を受けるには、いくつかの条件や手続き(「基本手当の受給手続きの流れ」参照。
実際には図の通り、かなり分かりにくいので、まずはTEL等で「ハローワーク」に確認してください)
このタイトルを取り上げた背景は、今コロナ禍の影響で日本の失業率は非常に高まっているということにあります。
総務省の発表によると2020年8月の労働力調査で完全失業者(原数値)は206万人だそうです。
9月以降はさらにこの数値が増大するのではないでしょうか?
ちなみに、この値は前年の同月比だと49万人も増えたそうです。大変なお話ですね。
だったら『失業手当』と併せて貰える(かも知れない?!)この
『就業促進手当(再雇用手当)』
についても、頂いたことのある者として、ここで改めて紹介しておくべきだろう・・・という判断です!
早速詳細について見ていきましょう!
まず最初に「派遣社員」でも『失業手当(失業保険)』が貰えることは前に説明しました。
でも実は併せて、この『就業促進手当(再雇用手当)』も条件や申請によっては(派遣社員でも)貰うことができるのです!
もちろん、人(条件)によって金額は上下しますが何と!こんなに貰える人も!
(私です!正直この金額に驚きました!)
という訳で今『派遣』を含め再就職を目指している人、『失業給付』を受けている人は必見です!
では、ここでざっくり、この就業促進手当(再雇用手当)』とは何なのか復習してみましょう!
基本手当の受給手続きの流れ
この時「ハローワーク」で貰った『雇用保険受給資格者のしおり』が見つかったので開いてみました。
『就業促進手当(再雇用手当)』は『失業手当』を貰っている人が対象ですので導入の部分としてこの図の流れは重要です。
[説明]
この図のとおり、まずは「ハローワーク」で
1.失業認定を受ける
2.仕事を探す(派遣でも可)
3.再就職(派遣でも可)する
4.就業開始してから『再就職手当』に必要な申請をする
という手順になります。
特に4.は就業していることを証明するために就業先の会社(派遣だと派遣会社)から
「この人はこの会社で就業しています」
という証明書を貰う必要があります。しかも申請の期間も短い(一か月以内)ので俊敏に動きましょう!
再就職手当のしくみ
左の赤枠の中にある計算式で支給額が決まります。
■「所定給付日数」は年齢と過去に掛けていた「雇用保険」の長さでなどで決まります。
■「雇用保険」が1年未満だと最低の90日。半年未満だと、すでに対象外となります。
■残りの支給日数が3分の2以上残の場合は基本手当の支給日数の70%、3分の1以上残の場合は60%の額となります
[説明]
1.給付期間を確認する
(私の場合は180日でした)
2.就業した日から残日数を求める
(私の場合160日程度でした。なので基本手当の70%)
3.基本手当日額を求める
(私の場合上限(6070円)でした)
4.支給額の式に当てはめる
(私の場合・・・TOPの写真の通りです(笑))
いずれにせよ、その名の通り
「早く再就職したほど沢山貰える」
という制度であることには間違いありません。
ただし『失業手当』と一緒で『貰えるための条件』
が沢山ありますので「ハローワーク」でよく聞いて担当者と相談してください。
まとめ
「失業者」でも「失業手当」やこの「再就職手当」など自分が実際に「ハローワーク」などにアクセスしないと貰えない「手当」など沢山あります。
(たとえば『就業促進定着手当』とか・・・今回は長くなりそうなので割愛しました)
これ以外にも「失業者」が色々な条件によっては貰える手当も沢山あります。
就業がうまくいかず悩んでいる方まずは「ハローワーク」や役場などで「相談」してみるのも一策です。