「終身雇用」と「年功賃金」の崩壊
今、サントリー新浪社長の「45歳定年制」発言が大きな波紋を呼んでいますね。
『会社員』目線で翻訳するなら「(高給取りなのに)働かないおじさん」的な労働者達は『45歳位でさっさと定年退職(早期退職)』しろ!ということのようです。
日本の企業、特に『サントリー』を始めとする大企業は戦後『高度成長期』に『会社のシステム』として「終身雇用」と「年功賃金」(あとで出てきますが新卒採用も)を唱えてきました。
日本を代表する大企業の『サントリー』という会社の社長が、自分たちで作ってきた、そして社員に徹底してきた、この
『日本の企業、会社のシステム』
これを自ら「壊してしまえ!」と叫んでいる・・・ということです。
日本の企業(特に大企業)って、ほんと自分勝手で我儘ですよね。
とはいえ、この『サントリー新浪社長の「45歳定年制」発言』。
他の日本の会社の経営者サイドから見れば理不尽でもなんでもなく、むしろ正論で同調したい意見だろうと思います。
いわば、この『令和』まで経営を支えてきた人達、『いざなぎ景気』時代からずっと支えてきた人達・・・。
その人達にとっては、この令和新時代で『45歳定年退職(早期退職)論』は、むしろ『当然の理論』だという人(特に大企業では)少なくはないか・・・とも思います。
「新卒採用」も崩壊?
先ほども出てきましたが日本は戦後から、1990年代の『バブル崩壊』まで、いわゆる『いざなぎ景気』という景気の絶頂期がずっと続いていました。
それは企業が考え実践してきた「日本企業の3原則」つまり「社員」の雇用と管理の仕組みであるとも言えます。
言い換えると、この「日本企業システム」
1.新卒採用
2.年功賃金
3.終身雇用
の3つが基本になっています。2021年、『テレワーク運用』等が当たり前になりつつあるコロナ禍でも
(特に大企業を中心に)この原則は全く変わっていないと言われています。
これらは3つは全て成立して初めて「システム」として機能するという特徴があります。
この「働かないおじさん」的労働者たちの問題。
実は、もう一つの日本企業の原則「新卒採用(若い人を雇用する)」の崩壊にも直接、繋がっています。
つまり「3つでワンセット」なのです。
コレを最初に考えた人は、ほんと頭がいいな~と思います。つまり
「会社は家族のようなもの・・・」
という意識を社員に植えこんでいるという訳です。
「何故、ひとつでも崩れると崩壊するのか?」
を、ひとことでサクッと解説すると
「3.終身雇用がイヤだと2.年功賃金が成立しなくなる・・・結果、1.新卒採用も崩れてしまう!」
ということです。ほんと分かりやすいでしょ?
具体的に考えてみましょう。
たとえば、もし新卒者の就職した職場で周りに、この「(高給取りなのに)働かないおじさん」達が沢山いたら・・・
「年功賃金制」で低賃金な若い社員は当然「やってらんないぜ!」と思い、次々と会社を去ってゆくことになります。
結果的に会社側も「この会社、倒産するかも・・・」といった文字通り『死活問題』にすら発展しかねないのです。
とはいえ・・・ほとんどの『正規』社員は一般労働者!
とはいえ、ほとんどの正社員は会社取締役員である・・・はずもなく一般労働者です。
では、ほんとに『45歳で定年退職(早期退職)』せざるを得なくなったら、どうすればいいでしょう?
実は偶然なのかも知れませんが、自分も
「これからは『一つの会社』」に頼らず自由気ままに「フリーランス」で行こう!(仕事する!)」
と決意したのが、この40代半ばでした。
そして私のフリーランスとしての最初の目標は
『会社員(サラリーマン)時代の最高年収を超える!』
ことでした。そしてわずか『派遣社員』として稼ぎ始め約1年半後『年収646万』達成!
することができました。47歳の時でした。
ちなみに小説『RedLogo』にも出てきますが、学校を卒業して即、就職し27年勤めた前の会社での最高年収(最終年度の収入)は602万円でした。
つまり「『派遣社員』でも、そこそこ稼げる(同じ年の新卒のヒラ正社員よりも稼げる)」のです!
オススメは『IT派遣』というジャンル
さて、このサイトの他の記事を御覧になった方は「『派遣』で、その収入(正確には今年の年収646万)を達成できたのは特殊な技能を有する『IT派遣』だからでしょ?」
と思われるかも知れませんね。でも実は『特殊な技能』もってなくても「IT派遣」は手軽に始められます!
ー ご参考 ー
※「『IT派遣』の業務内容(=難易度)は『時給』で割り振られている!」ということを詳細解説中!
そして「短時間で簡単に!」とまでは言いませんが努力と工夫次第で、この『1年で収入646万円』を達成することも十分可能です!
ちなみに『年収646万』は先日役所から送られてきた私の『令和2年度地方税納付通知書』です。なので何より正確な金額です。
この通知の納税金額、あまりの高額に「目の玉が飛び出し」そうになりました(笑・・・えない汗;)。
そんな感じで、この税金類の話は、長くなりそうなので別の機会に・・・。
さて今回は自分の体験を通して見えてきた
「雇い側のホンネ」
を上手に使い「非エンジニア」でも
『派遣会社』を操って高額案件の【IT派遣】
を実現する方法について考えていきましょう!
[ポイント]
1.夢を叶える!『派遣会社』を探そう!
2.『派遣先企業』のホンネとは?
3.時給と残業代は譲らない!
4.じりじり、しかし着実に・・・
5.『結果』はフィードバックしよう!
詳細見ていきましょう!
1.夢を叶える!『派遣会社』を探そう!
ー ご参考 ー
※まずは『派遣会社』選びから!
いずれにせよ、最初の派遣会社は『en派遣』などで
「仕事を選ぶフリ」
をして何社か登録しましょう!
何故「選ぶフリ」なのかと言うと、en派遣等に掲載されている案件は全てダミーだからです。
たとえば自分の実体験ですが派遣会社での登録と、そこで決めた案件Aが2-3日後に某派遣情報サイトに掲載されました。
こんな風に『派遣会社』は『派遣社員』を釣るえさとしてダミー情報を流しています。
ちょっと悲しい話ですが実話です。
なので上記派遣会社などに直接登録して仕事を探すのも一案です。
2.『派遣先企業』のホンネとは?
ー ご参考 ー
※『同一労働同一賃金』法は「ウィズ・コロナ」の影響もあるのか、ほとんど機能していないようです・・・。
『派遣先企業』のホンネを探ることで『派遣雇用』システムの全容が見えてきます。
今回はここが一番のポイントです!
『IT派遣』を多く雇う企業のホンネは
・正社員より優秀だと困る
・とにかく「人月」工数を埋めてほしい
だったりします(そうでないところもありますが・・・)
いずれにせよ『正社員』としてでなく、あくまで「穴埋め」で使いたいというのが『企業』のホンネであることに間違いありません。
なので「実力はどうでもいい」という『企業』のホンネが垣間見えますね。
3.時給と残業代は譲らない!
先ほど
「※『IT派遣』の業務内容(=難易度)は『時給』で割り振られている!」
に登場する棒グラフに「全体平均時給2295円」とあります。これは
「譲らない値」
としてキープしましょう!。さらに残業が多いのがこの『IT派遣』の常識です。
毎月20hやったら20h分、40hやったら40h分きちっと
「残業代が付く」
契約をしましょう!
たとえば月30h残業をしたら時給2295円の契約でも「残業代が付く」契約と「月給制」では68850円もの差がつきますよ~!
4.じりじり、しかし着実に・・・
ー ご参考 ー
※具体的な「時給アップ」の方法を提案しています!
ある程度、長く勤めたら(半年とか)「時給アップ」に挑戦してみるのも一つの手です。
ポイントは、その状況が自分にとって絶対的な
「売り手市場」
かどうかです。
「時給上がらないなら辞めます」
「じゃ、辞めれば・・・」
なんてことになったら本末転倒ですよね。つまり、その時
「自分の置かれた状況」
を正確に把握しておくことが必須です!
例えば一例です。
ここで先ほど紹介した「雇い側のホンネ」を思い出してください。
・とにかく「人月」工数を埋めてほしい
というのがありましたね。
親会社(『派遣先企業』のお客さん)から
「今月はこの工数でやってくれ!」
と詳細指示がでている企業の場合この「工数至上理論」が成り立ちます。
こういう企業だと『派遣社員』側に大きなチャンスがあります。
はっきり言って仕事内容を評価されるのではなく頭数(=工数)が非常に重要になります。
つまり、『派遣社員』で働くあなたが「辞める」と言ったら一番困るのは『派遣先企業』だからです。
1年と言わず半年単位くらいで『派遣会社』と交渉してみましょう!
5.『結果』はフィードバックしよう!
上記(4)の反省として『結果』はフィードバックしましょう!具体的には複数社「派遣登録」しておくと3か月ごとに
「お仕事の状況いかがですか?」
などと現在登録している『派遣会社』以外のところからお声が掛かります。
「今よりよりよい条件があれば、そちらを検討します」
という形で時給等具体的な条件を提示しておきましょう!
まとめ
フリーランスを続けるコツ・・・それは案外簡単かもしれません。
「やりたいことをやる!」
「やりたくないことはやらない」
「やるべきことをやっている、なので、その対価はいただく!」
たったそれだけです。
下記具体的な『戦略』として挙げた5つ
1.夢を叶える!『派遣会社』を探そう!
2.『派遣先企業』のホンネとは?
3.時給と残業代は譲らない!
4.じりじり、しかし着実に・・・
5.『結果』はフィードバックしよう!
も、かみ砕けば、たったコレだけの事を言いたかった、だけの様な気がします。
参考サイト・リンク集
朝日新聞デジタル [ 「首切りではない」45歳定年制、提唱の真意 しがみつくのは誰か ]
https://www.asahi.com/articles/ASPDG74L4PDFULFA00R.html
新浪氏の「新陳代謝」発言から、新しい形の『リストラ』や『コロナ』の影響など現在の雇用について『シビアな現実』を伝えています
読売新聞オンライン [ 軽率だった「45歳定年制」発言…言い方を工夫すれば炎上は避けられた]
https://www.yomiuri.co.jp/column/economy03/20211015-OYT8T50034/
新浪氏の発言にスポットを当て彼の「ホンネ」とは何なのかを見事!言い当てています
Yahooアーカイブ [ 45歳定年制は、条件が揃えば賛成!?|早期退職を検討するきっかけとは? ]
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c1f6e45404a091663818cd89b065bef360413e4
「45歳定年制」に関する調査あり。40代会社員の不満トップは給与で4割以上退職検討中だとか・・・